最近の稽古7月(オーストラリア通信3)

                          まい花記

 

【 七夕 】
まい花_写真_20150707_u2
七夕ですね!皆さまはいかがお過ごしでしょうか?
私は今年も短冊を日本に送らせて貰いました。
七夕祭りって素敵なイベントですね。

 

さて、身体を使って物を扱うときに、小さい筋肉よりかは大きい筋肉を使い、
手や腕の力よりは脚腰と体重移動を利用するのが大事だと言われます。でも
人が物を動かす時には必ず手が介在していますよね。

 

前回書いた通り私はかなりの細腕で、さらに足腰ばかりに注目してきて最近
まで全身運動に関わる上肢(肩〜指先)の重要性に気がつきませんでした。
西洋のバイオメカニクスでは、体重を利用して腕を使う時には突っ張らない
ように伸ばして体重がなるべく多くの関節を真っ直ぐ通るようにし、肩関節
(肩甲上腕関節)または肩甲骨を下方に回すというように表現されています。

 

日本で言う脇を締めろ、肩を上げるな!に当たるところだと思います。こう
することで肩腕が重心より上に上がるのを防ぎ、体重が肩を通って手に落ち
てゆくことができるそうです。

 

手や腕の動作よりも力がが通っていくための経路を作ること、関節を安定さ
せることが力を伝えるキーになるようです。
人間の肩の可動域は四つ足動物に比べてかなり広く、手を使った作業に貢献
しているのですが、それだけに関節を安定させる筋肉が使えないと負傷しや
すく、姿勢や作業効率の悪化を招きます。

 

最近、栄養素が豊富に含まれているので風邪予防に毎朝抹茶を飲んでいるの
ですが、気温が低いので日本から持ってきた羽織を引っ掛けて点てたり片付
けたりしているうちにハタと気がついたのが、和服の袖は人に肩関節を安定
させて日常の作業を行わせる役割があるということです。袖があるとに擦れ
たり引っ掛かったりするのを避けようとするので自然と脇が締まり反対の手
が添えられるなど、腕力で行われる不安定な作業が防止されます。一見邪魔
臭いのですが、お茶のお点前は腕や手の力だけで物を扱わない型で構成され
ています。

 

型だけを真似てみると非常に窮屈というか、たった一つの茶碗を移動させる
ために、100通り以上の近道があるのになぜこのような段階を踏むのか?と
思うのが、肩を安定させ足腰に繋げて同じ型を行うと、なるほど自然で無駄
がないと納得できます。肩が不安定だと、肩から先が自由に動く代わりに全
身の力が使えず、雑で非効率な成果しか出せません。この辺りのことはお茶
の先生である田中幽月先生にも聞いてみたいと思うのですが、知れば知るほ
ど日本の伝統の凄さを感じさせられます。

 

肥田式の稽古場では肩甲骨を寄せて下げよと教えられました。勿論呼吸への
関与も大きいと思いますが、全身運動という観点からもその重要性が見えて
きました。今月のお稽古は肩の使い方にも気をつけていこうと思います!
           まい花

 

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